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雨が降る日は

皆様、こんにちは。

愛知県豊橋市の土木建設業、大松建設興業株式会社です。

先日より建設業の働き方についてブログを書かせていただいています。

会社のことをもう少し知ってもらうため、今回は雨等の天候都合で工事ができないときのことを説明します。

雨と土木は相性が悪い

昔から『土方殺すにゃ刃物は要らぬ。雨の三日も降ればいい』という言葉があります。

外仕事が主である土木工事は雨等の荒天では作業を進めることができないことが大半です。
すると、
・日給月給が多い建設業界では単純に従事者の収入が減少する
・基本的に工期は変わらないため、施工中に休みが増えるほど工程が圧迫される
・雨の降り具合等によっては施工途中や完了部分のやり直しが必要となる
・下請工事や警備員等を他社に依頼しているときにはスケジュール自体が大幅に狂うこともある
等々……

雨は従事する一人一人への負担となるだけでなく、会社への負担にもつながります。

まず弊社の前提として

まず、一番最初にある従事者の収入についてですが、弊社は原則全員が正規雇用で月給制度です。
(試用期間中については日給月給にすることがあります)
そのため、雨が降ったからと急遽休みになって、収入が下がるということはありません。

雨の日には雨の日の仕事がある(監督の場合)

現場を担当している監督については、雨の日は基本的に事務所にて書類仕事がメインとなります。

弊社は工事書類の作成も事務方が基本的には担当していますが、それでも図面等の作成は各現場担当が担っており、そのための時間を通常であればつくるようにしていますが、こういったときにもその時間に充当することが多々あります。

雨の日には雨の日の仕事がある(監督以外の場合)

現場を持っていない社員の場合は、基本的に資材置場の片付や整頓、機器類のメンテナンス等を優先して行います。
そして、雨が続く等して整頓やメンテナンス等がひと通り片付いたら、弊社が所有している残土ヤード、グループ会社が所有している物件等の維持管理作業に取り掛かります。

総勢十人程度の小規模事業者ではありますが、ダンプや作業者などを十台以上、重機も各種サイズで十数台所有し、グループ会社で建設業以外の事業を行っている会社が複数あるため、意外とやることは出てきます。

それでも雨は大敵だから

前述のとおり、雨が降っても会社としてすべきことはあり、職にあぶれるということはありません。
しかし、工程や手戻りといった工事への影響についてはどうでしょうか?

着手時から余裕は持つようにが大前提

弊社が受注する工事の大半は公共工事です。

規模や内容にもよりますが、弊社が受注する工事は半年前後の工期の工事が大半です。

工事が公告されると、工事内容や工期を確認し、現状の受注状況と照らし合わせながら入札の方向性を決めます。
もちろん入札なので、入札したからと必ず受注できるわけではありません。
しかし、入札前には過去の工事の情報公開請求をするなどして、落札への確度をあげる取組みをしているのも事実です。

この発注公告の段階で、他の工事との兼ね合いで施工が困難と判断すれば入札を見送ることもあります。

無事落札出来たら

工事内容や工期も合致し、無事に工事を落札出来たら、事務方としては契約の準備や着手書類の作成等に取り掛かるわけです。
その間に現場方は他の工事と調整をしながら工程を決めていきます。

今の工事が終わったときに、スムーズに次の工事に入れるか。
それは、現場方と事務方が情報と認識を共有し、予定している時期に現場に入れるような準備を進めます。

この書類作成や近隣との調整は、弊社では監督と事務方が連携して行うのが原則です。

天気予報の情報収集は監督の大切な仕事の一つ

特に現場が始まると、監督は天気予報の確認が頻繁になります。

週間天気予報で週末雨が降るとなれば、それに合わせた工程の調整をします。
又、大雨や強風等が予報されているのであれば、雨天養生や保安設備の一時撤去というように手戻りやトラブルが行らないような対策を事前事前に行うように努めています。

雨は土木の天敵。しかし、師でもある

というわけで、雨は土木工事として避けたいものであると同時に、管理をより良くするためのきっかけとなるものでもあります。

避けられない障壁は、ただ避けるのではなく、それを学びの機会とする。
そのような心構えは、弊社や土木というだけでなく、どのような仕事にも共通するものであると考えています。